ユダヤの格言の一説
「この世には人を傷つけるものがある。
悩み、諍い、空の財布。
三つのうち空の財布がもっとも人を傷つける」
ユダヤの人は、お金を冷静に扱う。一つの道具として。
心を奪わばれないように子供のころからそうした知恵を受け継いでいるそうだ。
その点日本人はお金を汚いものと軽蔑しながら心の底では「至上のもの」と思っている。
他にも
「金がありすぎると人間は獣のように警戒心が強くなるが、
金が全くないとなりふり構わない本当の獣になる」
「金という石鹸で洗えば何でも綺麗になる」
と、ユダヤ人はお金に踊らされる人々を冷静にみつつ、
お金は人生における扉を開ける「大切な鍵」という認識も持っている。
ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集 石角完爾著(集英社)より
ユダヤの人は、生きるうえで大切で普遍的なこと(知恵)を代々、継承している。
日本も、子供たちにお金の勉強を始めると聞く。
日本人らしい、お金との関わり方が試されているのかもしれない。
山口周氏は「ビジネスの未来」(プリジデント社)で、もうすぐ高原経済へ到達する。といっていた。
(高原経済とは、経済成長が終わった社会)
その時、必要なのは人間性に根差した動機づけからの活動だ。
やりたくないが、やらなければ食べていけない。だから「働く」。というような労働ではない。
貧困のスパイラルや経済的不安があれば高原社会に移行することはむずかしい。
みなが平等に安心して暮らせる社会の実現が不可欠だ。
なので、政治に働きかけるべき?まずは、心の貧しさをなんとかしなくてはいけない。という。
今でも日本国は持たない者にとても優しい国だ。
貧乏人の方が強い国(と私は思っている)。
どうなったって生きていける!とみなが気づけば、経済的不安も和らぎ
労働、働くこと自体が喜びとなる時代が訪れるはずだ。
恐怖、不安から悩みは生まれ、それを生むのは「空の財布」なのだとしたら、
気の持ちようでナントでもなりそうな気もしてくる。
財布が不要な社会がいずれくるのかもしれないな。
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