カッコの良いかっこ悪さ

要領は悪いが人を引き付ける人がいる。もっと要領よく振る舞えば少しは生きやすくなるだろうになー、と思いながら見守っているが、得てしてそういった不器用な人こそ、人気があったりする。その不器用さをさらけ出す度量があるからかもしれない。高倉健さんも「不器用ですから」と不器用さを武器にして時代を博した。（少し違うかな(笑)）

要領が良くても人の目にはとまらない人も多い。なぜなら、要領よく振る舞えば特徴が減る。平均的な人は印象に残らない。少し偏った感じの人のほうが印象に残るもの。それもあって、要領の悪い人は人を惹きつけるのかもしれない。

なんでもスマートに難なくこなしてしまう人も、それはそれでかっこいいのかもしれない。しかし、人はやっかみから自分より秀でた存在に厳しくもある。もがき苦しんでいたり、がむしゃらで泥臭くて、努力している姿には反感が少ない。日本人の気質もあるのだろうが、そんな人の方がかっこよい。日本人ウケもいい気がする。個人の好みなのかもしれないけども。

自分の欠点を奥せずさらけ出せる。人を引き付ける魅力はそんなところにあるのかもしれない。