起業したらどうなった?

旭川のまち ビジネス
旭川駅前の街並み

自分がいっちょ前に起業しているとはまだまだ言えない。従業員に給料を払ってもいないので、いまだフリーランスの延長線上なんだと思っているのだけれど、それでも給料をいただく立場の人とは違うな~と思うことが多々ある。そんな感想を述べようかと思う。

まず、考え方は大いに変わった。
すべては自己責任で、現状を好転させるには自主的に積極的に動かないといけない。誰の責任にもできない。また、ただ待っていてもなかなか仕事は増えない。相手(世間)の立場にたってニーズ(需要)を探ろうというマインドを持たないといけなくて、一人よがりでは生きていけないことに気がついた。とびぬけた才能でもあれば独りよがりでも人が集まるのかもしれないが、それも認めてくれる大衆があってのことだ。今の自分がニーズの把握を上手にできているのか?と問われれば怪しいのだけど、常に何かを模索している。きっと、何かがうまくいったとしても次なる手段を考えることだろう。一生模索していくのだと思っている。

また、ストレスの質は確実に変わった。仕事として言われたことをやることに変わりはないにしろ、いやなことなら断ることができる。仕事が自由に選べるのはとてもストレスフリーだ。自分の信念にも近づく生き方ができる。半面、とても孤独でもある。何事も自分で決定しなくてはいけない。誰かに相談することはあるにせよ、結論は自分が下すので、良くない結果となった時にはかなりへこむ。自分で決めたことだ。愚痴など言えない。

他にも人間関係は格段に楽に感じるようになった。お客様との人間関係はあるのだけれど、前述のように嫌ならことわることができる。目先のお金のためにいやいや引き受けた仕事はろくなことがない。そんなことも、きっと会社員なら気がつかない。そのことに気がつけたことは、人生において大きな成果だと感じている。お金だけで仕事は計れない。
もし組織が大きくなった場合は、気楽にお断りもできなくなってくるのかもしれないのだけれど。
仕事仲間との人間関係も同じで、いやなら距離をおくし、逆に相手から切られたりもする。これが従業員となるとお互いに簡単に縁を切ることもできなくなる。それにどうしたって「与える側」と「もらう側」のような上下関係にも似たものが発生してしまうだろう。プレッシャーを与えないよう注意していても、そういった気持ちが発生してしまう難しさはある気がする。(従業員を雇ったことはないので想像の域だけど)

友人の顔ぶれも変わる。起業仲間にしかわからない起業マインドがあるのだと思う。
会社員の友人の愚痴を聞くのが辛くなる(笑)いや、共感できなくなるのかな?
どうしても「生ぬるい」こと言っているように聞こえる。きっと本人は真剣に悩んでいるのだろうが、「じゃ辞めればいいのに、どうして辞めないの?」と感じてしまう。辞めたところで救ってはあげられないので言いはしないけれど(笑)

一度起業すると「いちぬけた」が気楽にできないという側面もある。会社員なら辞表をだせば済むのだろう。無責任だけれど、組織なら自分一人の穴埋めなどはどうにかなる。起業した場合それができない。「倒産しました」って簡単に言えばいいのか?とも思うが軽くそのようなことはできない。他の仕事に興味が出てきても、やりかけの今の仕事を放りだすことができないのが今の悩みだ。

そして、起業して一番感じたのはやっぱりお金の心配。いつでもつきまとってくる。
毎月、入ってくるお金のなんともありがたかったことか!たとえそれが少しのお金でも、だ。
仕事があっても入金のタイミングが悪いと入金のない月が発生する。入金がなくても毎月の支払いは迫ってくる。そして眉間にしわが寄ってくる(笑)

総論、起業しての今の感想。
全然楽ではない。ヒリヒリ感じたり、落ち込んだりすることも多い。
それでも今は楽しい。楽しい仕事をしましょ。

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