率直に言うと、表題の答えは人それぞれ。
家をどうして必要と考えるかによる。
資産と考えるか、自分たちの生活を幸せに豊かに過ごすためと思うか。
だと思う。
既存の建物の耐震診断の仕事をすることが増えてきた。
ネックは基礎。
基礎の状況で、耐震改修にかかる費用が大幅に変わってくる。
他にも、金物の設置状況でも違ってくる。
どちらも、状況がよくない場合はフルリノベーションが必要になってくる。
フルリノベーションとは、家全体の仕上げをはがしての改修工事だ。
内側だけはがすか、外側だけはがすか、あるいはそのどちらもとなるかもしれない。
また、地形も大きく影響してくる。
崖地の近くに立つ住宅には基礎にひび割れが入っていることが多い。
特に換気穴の角で起きている。
基礎に鉄筋が入っていないと、まず間違いなくひび割れがはいっている。
崖の近くに家を建てるのは、それだけ気を使わないといけないのだ。
もうすでにある家の下に杭を打つ方法もあるが費用は一気に膨れ上がる。
崖の影響のないところまで減築を考えたり、強固な基礎で固めたりの方法もある。
家付きの土地は、家が古ければ安く出回ることになる。
解体費が余分に必要になるという考えだろう。
日本は、土地は更地のほうが売れる。と、今まで考えられてきた。
なので、古い家付き土地は、購入費用と解体費用を抑えられる。
がしかし、その古い家の価値を上げるとなるとそれなりの費用が掛かる。
リフォームで「長期優良住宅」の水準まで基準をあげるとなると新築と変わらない額となる。
もしかすると、新築より手がかかる分、それ以上になる可能性もある。
補助金上限100万円をうたってはいるものの、それ以上に費用がかかることになるだろう。
その分資産価値はグンと上がる。将来、売却予定があればそうする意味もあるだろう。
どうコストを抑えるか?
水準をどこまで高めるか。
改修する範囲をどこまでにするか。などを考慮する。
中古住宅の立地条件しだいでは、土地代だけの費用でただ当然の住宅もある。
資産価値で考えないのであれば、そのような立地にある住宅を購入して
水準は少し落とし、改修する範囲は狭くする。
改修しない部分は納戸にするなど。
改修にお金がかからない建物は、当然、売却価格も高く出ている。
安くあげるには、田舎のきちんとした一軒家を購入するのがいいのだろう。
資産価値とみるか、自分のための住まいとするか。
どちらで考えるかで、判断は違ってくる。
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