心理的安全性

ずっと、人はなぜ水辺に居住したがるのか?につて考えていた。
水辺に暮らすと、災害の危険が大いにある。きっと昔も今も同じだろう。そんなことはわかっているのに水辺に暮らすと落ち着く。ある人は、それは命が水から始まったからという。脳の中心、本能の記憶でそう感じるのかもしれない。が、多くの被害にあってきたことも脳に刻まれてしかるべきだろう。


海や川は災害だけではなく、恵みも人類に与えてきたことも影響しているのかもしれない。海流にのって流れる着いた民族もいたであろう。故郷を思って水辺から離れられないのか?海上で暮らした民族もいたという。などなど、ルーツに起因するのがあるのかもしれない。

他に、視界の広がりは安心感につながるのもあるのかもと思った。
人が登山をして山頂からの景色をきれいと感じるのは、心理的安全性に起因するものだと聞いた。猫も高いところに上ることで安心できるのだとか。サルも寝床は木の上だ。
なるほど、だとするとこれもルーツに起因するといえるが、先の理由とはちょっと違う気がする。

犬は安心したいときにお尻を人に預ける。
背後を安全に守るためだ。おなじみゴルゴ30方式。
人も、目の前が開けていると安心できるのだろう。そう思った。

建築は境界を作る作業でもある気がする。
視界においても境界、切り取る作業をする。
視線が抜けると気持ちがいいのは、それらの名残なのか?
と思う今日この頃なのでした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました