街並み

思い

知らない町や家を見て回るのが好きだ。
きっと私だけじゃないと思う。
旅に出ると、朝早くおきてそこら辺を歩きたくなる。
街の雰囲気を味わったり、そこに住んでいる人の暮らしぶりを勝手に想像してみたりしている。
職業柄、建物の仕様だったり、道路から家にいたる通路だったり、
庭のつくりだったりも気になる。

その土地、その風土に合った建物が長い年月をかけて形成されてきて、
その土地独特のつくりがあったりする。
昔、火事の被害が多かったところには、漆喰壁やナマコ壁、蔵なども発達している。
町家には「うだつ」(火の延焼を防ぐ壁)が建っていたり。
そして、街並みは統一されたデザインとなり、文化を感じたりする。
風の強い地域だと防風林が各家の北側にあったり。
城下町だと、道路が真っすぐじゃなかったり。
そんな文化は大切で、場の記憶は残すべきだとも思っている。

それでも、地価が高くなって利用促進が促されてドンドン開発されていく地域も多く。
せめて、美観だけでも大切にしてほしいけれど、
チープに見える工業製品で覆われた建物がばらばらの見栄えで増えてしまう。
人はとても欲深い。安くコストで多くを求めたい。
それも当たり前だともおもうけど、文化や歴史を大切にする成熟した社会に、
日本もそろそろ転換できるはず。
それが、街や国の価値になるはずだと思っている。

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