私は職業訓練校の講師のバイトをしていて、
先日うちの事務所に卒業生が遊びに来てくれた。
コロナ禍で外食もままならず、うちの事務所で飲もうか!となったのだ。
ひょんなことから、最近聞く曲の発表会になった(笑)
事務所開設する際に購入したBOSEのスピーカーが好評で、
交代でそのBOSEをならしあった。
オーガニック好きな女の子が、ヒップホップをならしたり
元バンドを組んでたという音楽好きな男の子が「ちあきなおみ」が好きだったりして、
私も音楽は好きなので、とても楽しいひと時となった。
使っているスピーカー
Bose SoundLink Mini Bluetooth speaker II ポータブル ワイヤレス スピーカー スペシャルエディション
BOSEの威力もさることながら、YouTubeやSpotifyのおかげで聞きたい楽曲がすぐ聞ける。
なんて、素敵な時代になったことか。
昔、ラブサイケデリコのNAOKIさんが
「音楽はかつて身近なもであり、祭りなどで扱われていてもっと身体的なものだった。その感覚を大切にすべきで、これからはきっと音楽は無料になってくるだろう」みたいなことを言っていた気がする。
サブスクは無料ではないけれど、感覚的に近いものがある。
NAOKIさんの予言はある意味、的を得ていたな~、と感じる。
音楽はいろんなものに例えられる。
「浪花節だよ人生は」と、人生に例えられたり、
歌詞のある音楽はある意味物語にもなる。
伊坂幸太郎と斉藤和義のアイネクライネは、小説と音楽のコラボで
製作されていて、とてもいい相乗効果を果たしている。
村上春樹さんの小説にはよく音楽が出てきていて世界観を作り上げていると思う。
若いころは小説に出てくる曲たちをどんな曲かもわからず、勝手に「かっこいい曲」と想像したりしていたけど、今はその曲を確かめるのも簡単になった。
「上り坂、下り坂、まさか~!」とあるドラマで松たか子さんが歌っていた。ダジャレだけど、なるほどな~と思った。
音楽も盛り上がりがあったり、なだらかなところがあったり、暗く落ち込んだところがあったり、人生と一緒だと思う。
音楽は気持ちをも変えてくれるので、
いつも、リセットしたいときに聞く曲をそのシーズンで決めていたな。
と、ふと思った。人生そのものでもあり、人生に寄り添う存在でもある。
音楽は建築に例えられもする。
創作段階のことだったり、空間の作りだったり。
建築士の勉強の中には環境工学もあって、そこに音響も含まれていて
それはそれは難しくて訳が分からないのだけど、
そのあたりは得意な方にお任せしたい、と(笑)
音を決めるものに大きさ(強さ)、高さ、そして、音色。
音色というだけあって、音は色や材質感も連想させるものだと思う。
リズムは空間、間(いわゆる水平的な)に例えられ、
大きさや高さは、空間の広がりを感じさせる。
あるいは透き通った音色は垂直的で、倍音的な音は水平的(勝手な感覚ですが)
構成はAメロBメロがあってサビがある。
あるいはいきなりサビから入ったりもする。その変化が楽しい。
建築としてはイントロ的な場所から見せ場が登場!又はいきなり見せ場が登場!って感じかな?
気がぬけない音楽もある反面、ほっとする音楽もある。
モダンでスタイリッシュな建築もあればただただ心地のいい空間もある。
創造的なことで言うと、
ドラムやベールは建物の基礎や土台にあたる。
音楽の構成が空間の広がり全体の躯体で、楽器の違いや演奏の技が、
建物で言うところの素材やディーテールにあたるだと勝手に思っている。
私はどうも、音楽も建物もザラっとしたものが好きだ。
匂いも感じてしまうような(笑)音楽からそれたけど。
作るものはできれば、名曲でありたい。
利便性にはしらないような名曲で。
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