好きな家

事務所の近くにお気に入りの家がある。その家は、借りていいる駐車場の正面にある。
背の高いい建物の中にポツリと、平屋で小さな家があり。、以前はきちんとした庭もあった。
今は、駐車場にするためか、手入れを楽にするためかコンクリートを打ってしまっている。
庭を奥に進み建物脇に曲がると躙り口現れる。茶室があるのだろう。そのこともあり、やはり庭をコンクリートで埋めてしまうという行為は、今の日本を象徴しているようでもあり少し悲しい。

窓の上には、ちょうどいい厚さの庇がついている。最近の家には庇がほとんどない。
外壁の汚れに手がかからないサイディングの採用が増え、サイディングに庇をきちんと取り付けるには手がかかる。つまり楽をしたい思いから庇が減ったのだと思う。
ここでも、楽をすることが大切にな時代なんだな~、と感じる。

文明の進化で、人間は楽なるはずだった。農耕を始めて食べることに困らず楽ができるようになった。
家電が発達して、家事が楽になった。
電話ができ、FAXができ、メールができ、楽に連絡が取れるようになった。
定住して、楽ができるようになった。
それなのに、まだまだ楽になった感覚が足りないようだ。
実際、いつだって時間に追われ時間が足りない感覚にさいなまれる。
生活レベルの高い今の生活があたりまえになり、それを手放すことができない現代人。
どこまで、「楽」をもとめるのか?それは幸せなのか?

その小さな家の佇まいがとても好きで、せめてこれ以上様子が変わらないことを願っている。

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