とっても奥が深い、収納の話を聞いた

思い

昨日、整理収納アドバイザーの方とZoom打ち合わせをした。
きっかけは、ミニマムな生活の提案をしたいのでそのことを伝えるべくイベントを開きたいと、私がもちかけたことだった。しょっぱなから、「アドバイスした方から家を建てる前に相談したかった!とよく言われる」との話があり、建物がダメなのね~と多少の自責の念にとらわれながら(笑)話をお聞きした。/

彼女と出会ったのは、4年程前かな?
女性起業家講習みたいなところに参加した折に、実際起業している起業家として登壇してくださった。そのころから、お話がとても聞きやすく好感が持てた。その後、彼女主催の講習に一度参加した。別のイベントで顔を合わせた際、彼女の自宅の平面図を見せられ、その計画についてどう思われるか聞かれたことも覚えている。
平面図だけでは、読み取れることは限られているので突っ込んだ話はしなかったが、一般的な住宅より収納が少なかったのを覚えている。潔い計画だったので、そのことを素直に伝えた(笑)

彼女の言葉はとてもキャッチ-だった。
コピーライティングセンスがあるのか、もしかすると教わった言葉を記憶して使いまわしているのかもわからないけど、聞いていて心に刺さる。
女性が一人で家を管理しようとしている現状。家族みんなが自然にモノを管理できる「しくみ」が作りが大切。そのことを一緒に考えていく、一番伝えたい思いはそういうことだと。
私が要約してしまったら、薄っぺらで全然「刺さらない言葉」の羅列だけど(笑)

聞いていて思わず「そうそう!」と言ってしまう。
私に限らず、うっかり結婚してしまって家族のものまで管理しなければならなくなった女性なら皆共感できるはず。

彼女の真骨頂は、一対一でお話をすることだと感じた。以前受けた講習は4~5人のグループでのワークショップ形式だった。今回話を聞いていると、モノを管理できない理由を一緒に探っていく中で、その人の自己肯定感を上げ、家族とのコミュニケーションのありかたも考え、さらにお子さんには自分の人生をコントロールできる感覚も持てるようにしていく。そうんな素敵な生活になるのではないかと感じた。
収納をあなどるなかれだ。もっと、もっと、深いところから改善するのだ!

さ、このことを皆に広めないと!

そうそう、彼女いわく「ミニマムなくらし」という言葉は、目指しているところと意味が違うようだ。「ミニマム」を調べると「最小限」とかの意味のよう。
いらないものを作らない、という意味では正しいのかもしれないが、モノを減らすことが目指すところではなく、皆でモノを管理できる「しくみ」をつくることが大切で、そのことを皆に知ってもらいた!と言う。なるほど。なるほど。なるほどね~。
とすっかり感心してしまった。

彼女から、建築を作る側からは収納についてどうか?との質問があり、率直な話をさせてもらった。

今の若い人には資金力に限りがある。その中で、ランクを下げずに上質な家を届けるために小さな家を提案したい。そうなれば、極力モノをもたないことで小さくできるのでは?なのでミニマムな生活を提案できたら、と考えた。と。

正直、建物を建築することで考えることは多方面にわたる。
周辺環境、温熱のこと、省エネルギーのこと、法律のこと、作る中で障害となるものはないか。構造的に大丈夫?プライバシーは守られる?防火は?そして、家族の関係は?
私が一番大切にしたいのが、帰ってきてホッと心が救われる瞬間がある場所を作ることであること。帰りたい場所があること。
そんな中で収納に関してはほんの一部でしかなく、そこに力を注ぐことなく簡単に収納を作ってしまう。収納先行で他をないがしろにしたくないので、と伝えた。
でも、今後、住宅を計画する際は彼女にも相談しようかな~、とちょっと思った。そのことで、やっぱりほっとできる空間ができる。きっとそうなんだろうな。

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